DITTOルーパーが欲しい。
時間の流れは存在していない。
過去現在未来は一直線ではない。
ドリームタイム、ブロック宇宙論。
そんな説は腐るほどある。
何が真実かなど人間には解明出来ないだろう。
人間に理解できる概念ではないと思う。
人間が人間自らを理解できてもいないのに、時間や宇宙などと言った高次元の概念を理解できるはずもない。
とは言ったが、そこにこそロマンがある。
人智を超えたものにこそ探究心は芽生える。
その謎を解明すべく、日々研究を重ねる科学者たちは尊敬に値する。
時間は揺らいだ点であり、無意識が選び取って移動している。
またはある区間をループしている。
はたまた5分前仮説。いろんな説がある。
科学的なものからオカルトまで。
ループというものを日常から考えてみる。
ループと言っても、人の精神、意識のループである。
毎日同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、同じ仕事をして、同じ電車で帰る。
こんな生活を続けていれば、人生はループしているようにも感じる。
だがそれには、忘れるというタイミングが必要になる。
人間にはそのタイミングがある。
その瞬間に記憶をリセットされ、またそこから同じ時間をループする。
例えば、レジで値段を聞いてからバッグから財布を出す。そしてお金を払ったら財布をしまう。お釣りを貰う時にまた財布を取り出す奴。
こいつはこのタイミングで記憶がリセットされ、ここからループしている。
その後遺症で、金を払うこと、お釣りを貰うことすら忘れてしまう。
また、改札の目の前まで来てからパスモを探し出す奴。
こいつはこのタイミングでループしている。その後遺症で、なぜ改札の前にいるのか、なぜパスモが必要なのかを一瞬忘れてしまう。
あとは、エスカレーターを降りた直後に立ち止まる奴。
なぜここにいるのかも一瞬忘れてしまう。
人混みで急に立ち止まったり、周りを見ずに振り返ってくる奴らも、そのタイミングでループにかけられている。
そうでないと奴らの行動に説明がつかない。
そのくらいの大きな力が働いてないとおかしい。あり得ない。
こんな不可思議で不可解な現象が、当たり前のように身の回りで起きている。
他にもふとしたこと、シャンプーしたかどうか忘れてしまう時、家の鍵を閉めたか忘れてしまう時、急に好きだったものの興味が無くなった時、その瞬間から人はループしている。
そしておそらく長くても1年単位でループしている。
毎年雪が降る度に騒ぎ立てたり、八王子駅を映したり。
わざと忘れているにしては滑稽すぎる。
あれは毎年雪が降るという現象を明らかにリセットされている証拠だ。
学習能力がないのではない、強制的に記憶から消されているのだ。
季節もそうだ。3月は寒いこと、5月くらいまで寒いこと、夏は猛暑、台風が来ること、地震は起きること、すべてリセットされている。
毎年出る10年に一度のワインもそう。
でないと説明がつかない。
忘れるわけがない。
同じ過ちを何度も繰り返すわけがない。
そこまで人間は馬鹿じゃない。
デジャブはパラレルワールドの記憶ではなく、ループする前に見た実際の記憶。
ジャメビュは記憶がリセットされた証拠。
夢は集合的無意識による記憶の調整。
マンデラエフェクトはその際に起こる記憶のズレ。
ではなぜ身体は成長するのか。
肉体と精神は別々に考える必要がある。
肉体は食べることにより成長する。成長とは老化であり、栄養を摂るごとに日々、肉体の機能停止、すなわち死に向かって老化していく。
日付などは人間が作り出したただの数字に過ぎない。
そもそも人間の五感は脳で感じ取った電気信号。
目に映る景色も自分の顔も、脳が映し出した映像に過ぎない。
すべて錯覚である可能性もゼロではない。
この世界も0と1の世界であり、その電気信号によってループしているかもしれない。
シミュレーション仮説も間違いではないかもしれない。
果たして、今はいったい何周目の今日なのか。
あの名探偵や磯野家の世界はあながちフィクションではないのかもしれない。
あほくさ。